平成2年に栃木県足利市で当時4歳の女児が殺害された「足利事件」の第5回再審公判が22日、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で開かれ、午後からは捜査段階で菅家利和さん(63)を取り調べた森川大司・元検事の証人尋問が行われた。菅家さんは元検事に謝罪を求めたが、元検事は応じなかった。また午前は、前日に引き続き、取り調べを録音したテープが再生され、菅家さんが泣きながら「自白」に転じる生々しいやり取りが法廷に流れた。
午後からの証人尋問で、冒頭、菅家さんが「森川さん、私は17年半の間、無実の罪で捕まっていました。そのことをどう思いますか」と直接質問。 森川元検事は「当時、主任検事として、全証拠を検討し、菅家氏が犯人と判断した。新たなDNA型鑑定で犯人でないと分かり、非常に深刻に思っている」と答えた。 午前中に再生されたのは、平成4年12月8日のテープで、「足利事件」とは別の女児殺害事件で、宇都宮地検の森川元検事が菅家さんを取り調べた際のもの。森川元検事が「DNA鑑定で君の体液と一致する体液が(現場に)ある」と問いただすと、菅家さんは「違う」と言いながら押し黙った。 さらに、森川元検事はDNA型鑑定だけでなく、ほかにも証拠があったなどと追及。「今まで認めててなんで急に否定するの? 君にずるくなれといったわけじゃないんだよ」「(足利事件は)間違いない?」などと問われた菅家さんは、沈黙を続けた後、「すみません」と泣きながら「自白」に転じている。 菅家さんは前日(4年12月7日)の取り調べで「足利事件」を含むすべての事件を否認していた。 【関連記事】 ・ 足利事件再審公判 録音テープ再生へ 菅家さん“自白”の経緯問う ・ 感無量の音色響く…足利事件の菅家さんが故郷で除夜の鐘 ・ 足利事件、DNA型鑑定めぐり対立 予定を2時間超える ・ 足利事件 「当時の鑑定は精度低かった」科警研所長が再審で証言 ・ 【足利事件】科警研所長を証人尋問 再審公判 ・ 「身の潔白」早く説明を 首相が小沢氏に望む(産経新聞) ・ 神戸の女性不明で捜索 40代男「京都に遺体捨てた」 兵庫県警(産経新聞) ・ <巻きずし商標権>イオンが逆転勝訴…大阪高裁判決(毎日新聞) ・ マニフェスト実現、覚悟はある=11年度以降の予算で−菅財務相(時事通信) ・ 痴漢 愛知県職員に無罪判決「故意とは認められぬ」(毎日新聞)
by yqwlhs9kzp
| 2010-01-26 01:38
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